EXPLORE THE EARTH

地球の“いのち”を可視化して未来を創る

COMPANY

わたしたちの会社について

私たちの最終的なゴールは、「人々が安心して暮らせる未来社会と、持続的に恩恵を受けられる地球環境を両立させること」です。
地球電磁気学的手法を用いて地下構造の“見えない”真実を照らし出し、その情報を社会全体で共有・活用することで、信頼できるソリューションを提供していきます。私たちは、地球と人類の未来に必要不可欠な“地下の英知”を解き明かす先導者として、挑戦を続けてまいります。

野外観測・海洋観測へのこだわり
地下を掘らずに正確な情報を得られる“非破壊”の物理探査技術は、ボーリング調査に比べコストや環境負荷の低減が期待される手法として注目されています。私たちは、国内外の現場で豊富な野外・海洋観測の経験を積み重ね、陸上・海上を問わず多彩な地質条件に対応したデータ取得を実施してきました。特に、環境に配慮しながらも信頼性の高い探査結果を得ることで、エネルギー資源の開発や防災対策など幅広い分野に寄与しています。
観測技術の核となるのが、長年にわたって蓄積してきたMagnetotelluric法(MT法)、Audio-Magnetotelluric法(AMT法)、Controlled Source Electromagnetic法(CSEM法)の経験と実績です。インドネシアの地熱地域での調査をはじめとする各種フィールドでの成功事例から、多様な地質構造を把握するノウハウを培ってきました。豊富な現場経験と先端的な電磁探査技術を掛け合わせ、これからも未来を支える新たな価値創造に挑戦してまいります。
3次元構造推定を支える解析技術
地下の複雑な構造を把握するうえで、3次元解析は欠かせません。私たちは市販の逆解析ソフトに加え、独自に開発した解析ソフトも活用し、より正確かつ柔軟な推定結果を導き出しています。こうしたソフトの組み合わせにより、多種多様な観測データを統合しながら、地下構造を高精度で可視化する手法を確立してきました。精度の高い3次元推定モデルは、地震リスク評価や地下資源・地熱開発など、さまざまな分野での意思決定をサポートします。将来的には、AIなどの最新技術を取り入れた自動化やさらなる高精度化・高速化により、より精度の高い地下構造推定が期待できます。これまで培ってきた解析ソフトの運用スキルと、データ処理の実績を強みに、常に新しい可能性に挑戦し続けてまいります。
比抵抗構造を活かした解釈プロセス
3次元逆解析によって得られる比抵抗構造は、地下の性質を示す貴重な手がかりとなります。電気的な特性を可視化することで、活断層の位置や流体の存在などを高精度に推定し、今後の調査戦略や開発計画の方向性を大きく左右します。3次元モデリングで得られた比抵抗分布をもとに、地質学的知見や周辺領域の調査情報などを照らし合わせ、資源開発や防災・減災に関わる意思決定をサポートできる解釈が可能です。単に比抵抗値を読むだけでなく、総合的な視点から地下構造を把握することが、的確な判断材料を提供するうえで欠かせません。
これまで国内外の多様なフィールドで数多くの地下構造解釈を手がけてきたことにより、現場ごとの特徴に合わせた柔軟な対応力と幅広いノウハウを蓄積してきました。こうした経験から生まれる総合的な考察が、複雑な地下環境の正確な理解に直結します。培ってきた知見をさらに磨き上げ、より安全かつ持続的な未来のために、地下構造解釈の新たな可能性を切り拓いてまいります。
代表プロフィール
当社代表・後藤 忠徳(兵庫県立大学大学院 理学研究科教授)は、大阪府出身。神戸大学 理学部 地球科学科を卒業後、京都大学にて博士(理学)を取得しました。長年にわたり、観測技術や地下構造解析を用いて「地下探査」「地下環境変動のモニタリング」「巨大地震発生域のイメージ化」などの研究・開発を手がけ、国内外の研究機関との共同研究や学会発表で実績を積んでいます。当社では、このような最先端の科学的知見を社会へ還元するため、地熱資源開発や活断層診断などの分野を中心に安全・安心な社会づくりを支援しています。著書に『地底の科学 地面の下はどうなっているのか?』(べレ出版、2013)、『日本列島大変動: 巨大地震、噴火がなぜ相次ぐのか』(ポプラ新書、2018)、『[カラー図解]海底探検の科学』(技術評論社、2023)などがあり、地下構造についてわかりやすく解説してきました。今後も、研究と実務を融合し、より高度な地下解析技術と防災・減災への貢献を追求してまいります。今後とも当社の取り組みにご期待いただくとともに、引き続きご支援賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。